第8話|「それ、今すぐやらなきゃいけないこと?」 ──“やるべき”と“やりたい”を見分ける思考習慣

8/12/2025

考える力

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「とりあえずやっとこ」は、心のノイズ

毎日、なんとなく「やらなきゃ」と感じていることに追われていませんか?

・返信しなきゃいけないLINE
・片づけてない書類の山
・今月こそ始めようと思ってたアレコレ

実はその多くが、「やらなきゃ」ではなく「やらなきゃと思い込んでるだけ」かもしれません。




“やるべき”の正体は、外から貼られたラベル

「普通こうするよね」
「ちゃんとしてる人なら当たり前」
「それくらいやらないとダメ」

そんな風に、自分の中にしみ込んでいる“やるべき”の感覚。
よく見てみると、それは“自分の意思”ではなく、“他人の基準”かもしれません。




“やりたい”が埋もれていく仕組み

頭の中が“やるべき”でいっぱいになると、“やりたい”がどんどん後回しになります。

  • 心が動いた本を読む時間

  • 気になっていたあの場所に行ってみること

  • 「なんとなく惹かれる」人との会話

そういう「自分から湧き上がる動き」が後回しになればなるほど、自分の本音に鈍感になっていきます。




“今すぐ”と“いつか”を仕分けてみる

忙しいときこそ、1回立ち止まってみてください。
今、抱えているタスクを「今すぐ」「いつか」で仕分けてみる。
そして、“今すぐ”に残ったものを、さらに「本当に必要?」「誰のため?」と問い直す。

意外と、“やらなくてもいいこと”が紛れ込んでいることに気づきます。




「今やらない自分はダメ」じゃない

後回しにしたら「怠けてる」「逃げてる」ような気がして不安になる。
でも、やることを“選び直す”ことと、“サボる”ことは違います。

“やるべき”を見直す勇気が、自分の人生の主導権を取り戻す第一歩になるのです。




おわりに:本音から選び直す習慣を

“やりたい”を後回しにし続けると、人生のどこかで「これでよかったのか?」という疑問が湧いてきます。

でも、今ここから「本音で選び直す習慣」を身につければ、
未来はもっと自分らしく、軽やかなものになっていきます。




🎯 今週の“考える力”の宿題

今週は、ToDoリストの中から「本当に“今”やるべきこと」を3つだけ選んでください。
そして、次の問いを添えてみましょう:

  • 「これは、“誰のため”にやるの?」

  • 「それ、本当に“今”じゃなきゃダメ?」




▶️次回予告

第9話|「私、ちゃんとできてる?」
──“がんばりすぎ”が起こる心理構造