第7話|「考える」と「悩む」は、まったく別モノです ──思考の整理と、脳の迷子を見分ける方法

8/10/2025

考える力

t f B! P L


「考えてるつもり」が“悩みのループ”になるとき

「ちゃんと考えなきゃ」と思っていたのに、気づけば何時間も同じことをグルグル悩んでいた──そんな経験、ありませんか?

考えることと、悩むことは、似ているようでまったく違います。
違いを見分けるだけで、「本当に必要な思考」にだけ力を使えるようになり、必要なときに“自分の力で決められる人”へ近づきます。




“考える”と“悩む”の違いは、動きに表れる

考えているとき:

  • 整理されていく

  • 視野が広がっていく

  • 選択肢が見えてくる

悩んでいるとき:

  • 視野が狭まる

  • 思考が止まる

  • 「できない」「ダメかも」という言葉が増える




「情報不足」ではなく「思考の未整理」

「もっと情報を集めれば…」

「誰かの意見を聞けば…」

外に答えを求めるほど、かえって悩みは深まることも。
多くの場合、必要なのは“情報”ではなく、“問い直し”による思考の整理です。




悩みに気づいたときの“問い直し”

悩み始めたと感じたら、こんな問いを使ってみてください:

  • 「私は今、“考えてる”? それとも“悩んでる”?」

  • 「選べない? それとも、選びたくないだけ?」

  • 「何を避けているんだろう?」

脳の視野が広がり、気持ちが整っていきます。




悩むのはOK、でも“悩みっぱなし”はNG

悩むのが悪いのではありません。
大切なのは、悩みに気づき、自分で「問い」に変えられる力を持つこと。
それが、ぶれない軸を持つ第一歩になります。




おわりに:考える力は、日々の“問い”で育つ

“考える力”は、生まれつきの才能ではなく、習慣です。
日常で問いを置き、思考の整理を少しずつ積み重ねることで、誰でも育てていけます。

そして、その力を持つ人は、悩みの中でも自分に戻れるのです。




🎯 今週の“考える力”の宿題

最近、あなたがモヤモヤしていることをひとつ挙げてみてください。

そして問いかけてください:
「それは、“考えてる”? それとも“悩んでる”? 」




▶️次回予告

第8話|「それ、今すぐやらなきゃいけないこと?」
──“やるべき”と“やりたい”を見分ける思考習慣