順調に進んでいると思っていたのに、急に動けなくなる。猛烈な眠気や身体の痛み、罪悪感に襲われる。「私、やっぱり変われないのかも」…そう感じたあなた、おめでとうございます。「いよいよ来たか」という段階です。それは、あなたが核心(Core)に触れた証拠。変化を恐れる脳が起こす「最後の抵抗」についてお話しします。
ぶつかったのは障壁か?スライブへの階段か?
スラトレ®をご卒業され、日々それぞれの現場で「スライバー」として奮闘されている皆さん、こんにちは。Dr.EKOです。
今日は、実践を続けている皆さんだからこそ直面する、ある「壁」についてお話ししたいと思います。
もし今あなたが、
「自分の本音は分かっているのに、なぜか逆の行動を取りたくなる」
「重要な局面なのに、体調不良や猛烈な眠気で動けない」
「頭の中が混乱して、ネガティブな感情(ネガちゃん)が大暴れしている」
「トラウマのトラちゃんまで出陣?!」
そんな状態にあるとしたら、私は迷わずこう言います。
「おめでとうございます。いよいよ、本丸にたどり着きましたね」
変化の直前に訪れる「総動員の抵抗」
私たちは長年、社会に適応するために、無意識のうちに自分を「演じ」たり、本音とは違う「嘘」で自分を守ったりして生きてきました。
それは、あなたが弱かったからではなく、生き延びるために必要な戦略でした。(Suevive)
しかし、スラトレ®を通じてその「鎧」を脱ぎ、本当の自分(Core)で生きようと決めた瞬間、脳や身体はパニックを起こします。
これまで慣れ親しんだ「偽りの安住」から出ないように、ありとあらゆる手を使って引き戻そうとするのです。
これを私たちは「ネガちゃん・トラちゃんたちの総動員の抵抗」と呼んできました。
- 急な体調不良で予定をキャンセルさせる
- 「お前には無理だ」という自己否定の声を大きくする
- 「今まで通りでいいじゃないか」と甘い誘惑をする
これらはすべて、あなたが「劇的に変化する直前」にいるからこそ起きる現象です。
40年の癖は、40分では治らない。だから「焦らない」
この抵抗に遭ったとき、一番やってはいけないこと。
それは「焦ること」です。
「早くなんとかしなきゃ」「なんで私はこんなに弱いんだ」と自分を責めると、ネガティブな感情はさらに機嫌を損ねて暴れ出します。
もし、あなたが40年以上かけて自分の本音を無視し、自分に嘘をついてきたのだとしたら、本来はそれを癒やすのに同じだけの月日が必要です。
それを短縮するのがスラトレ®の技術ですが、それでも「たっぷりと時間をかける」という姿勢を思い出してください。
「嘘で塗り固めた自分」との決別
ある受講生の方は、この苦しみの中で、
「自分は今まで、嘘で塗り固めて生きてきた」
と気づかれました。
それは対外的な嘘だけでなく、「自分自身への嘘」が最も強固だったのです。
- 本当は助けてほしいのに、「一人で大丈夫」と強がる嘘。
- 本当は対等に話したいのに、「私が我慢すればいい」とへりくだる嘘。
- 本当は愛されたいのに、「どうせ必要とされていない」と拗ねる嘘。
その嘘に気づき、「一つ一つ、本当はどうなの?」と自分に問いかけ始めたとき、あなたはもう、かつての弱いあなたではありません。
その先に見える景色へ
この「総動員の抵抗」の壁の前で、挫折してしまう人もいます。過去に戻ってしまう人もいます。
でも、ここを突破する人が、最短最速でThrive(スライブ)を達成するのもまた、紛れもない事実です。
今、苦しいあなたへ。
それは、あなたが弱いからではありません。あなたが本気で自分の人生を取り戻そうとしているからです。
「私はそんなに弱くない」
そう信じて、湧き上がる感情や疑問を、ただ丁寧に、大切に扱ってください。
5つのノートとお手紙術という、強力な武器が手元にあることを思い出してください。
玉ねぎの皮のように1枚1枚丁寧に剥がしていくと必ず、その先にある景色が見えてきます。
私はいつでも、ここで皆さんを応援しています。
Dr.EKO