第10話|「心が疲れる」の正体は、“やらなきゃ”の渋滞です ──自分で自分を追い詰めてしまうメカニズム

8/16/2025

🧠 考える力

t f B! P L


「最近なんだか、心がしんどい」
そんなとき、何が原因かよくわからず、とりあえず休んでみても、スッキリしないことってありませんか?栄養ドリンクでごまかしていませんか?

その“心の疲れ”の正体は、「やらなきゃ」で埋め尽くされた頭の中かもしれません。ドリンク代浮きますよ。



“やらなきゃ”は、知らないうちに積もる

・返事していないLINEがたくさん
・やりかけの仕事が山積み
・あの人に連絡しなきゃ
・そろそろ勤務行かなきゃ
・ちゃんと休まなきゃ

気づけば、「◯◯しなきゃ」が脳内を占拠している。
そして、それが“自分の中の圧力”になっていくのです。



本当に疲れているのは、「思考」ではなく「指令」

脳は、思考そのものよりも、「やれ!急げ!忘れるな!」という指令に疲れます。

“やらなきゃ”は、一見思考のように見えて、実は「自分を追い詰める命令」になっていることが多い。

だから、考えれば考えるほど疲れる。
その原因は、考える内容ではなく、「考える姿勢」にあるのです。



「やらなきゃ」を「やりたい」に変換するには?

まずは、頭の中の“やらなきゃ”を全部書き出してみてください。

そしてひとつずつ、問いを立て直していきます:

  • 「本当に今すぐ必要?」

  • 「これは誰のため?」

  • 「“私が”やる必要ある?」

  • 「それって、“やりたい”ことだった?」

問いかけることで、命令形から選択肢に変わっていきます。



心が疲れているときほど、“自分に優しく問いかける”

疲れているときほど、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みがち。
でも、そんなときに必要なのは、さらに命令を積み上げることではなく、静かに問いを置くことです。

「今の私が、本当に必要としているのは何?」

その一言が、心を整えるはじまりになります。



🎯今週の“考える力”の宿題

最近あなたの頭の中にある“やらなきゃ”を3つ書き出してください。

そして、それぞれに問いかけてみてください:
「これは、私が“やりたい”と思ってること?」



▶️次回予告

第11話|「ちゃんとしなきゃ」が止まらない理由
──まじめな人ほど苦しくなる“理想の自分”との付き合い方