第3話|“それ、だれ目線?”とツッコめたら、人生はラクになる──刷り込まれた正しさに気づく、静かな反撃のススメ

8/02/2025

問いのある日常

t f B! P L


朝起きて、なんとなく思う。

「もっとちゃんとしなきゃ」
「まだ努力が足りないかも」
「こんなことで疲れてちゃダメだよね」

でも、ふと立ち止まって、自分にツッコんでみる。

「……それ、だれ目線?」

 

無意識に従っていた“誰か”の目線

「いい学校に行きなさい」
「人に迷惑をかけちゃダメ」
「礼儀を大切に」
「女なんだから我慢しなさい」

その言葉たちは、たしかに人生のどこかで役に立った。
でも、今もなお自分の頭の中に“居座り続けてる”としたらどうでしょう。

それ、あなた自身の声じゃない。
でも、あなたの中で“自分の目線のフリ”をしているのです。


思考の侵入者に、やさしくツッコむ

私たちは、自分の声と他人の刷り込みの声をごちゃ混ぜにして生きていることがあります。
それに気づくには、鋭い分析よりも、ちょっとしたツッコミが効くんです。

  • 「それって本当に、私が思ってること?」

  • 「その“ねばならない”、どこから来たん?」

  • 「いったい誰をがっかりさせたくないんやろ?」

これらは、自分を攻める問いではありません。
むしろ、自分を取り戻すための「優しいツッコミ」です。


“他人の正しさ”に苦しめられてない?

私はたくさんの「いい人」を見てきました。
誰かの期待に応えようと、
自分を抑えて生きてきた方々です。

  • ずっと正しくあろうとして疲れている

  • 自分の感情より、周囲の空気を優先している

  • やりたいことがあっても「そんなのワガママだ」とブレーキをかけてしまう

でも、どれも“他人の正しさ”に基づく生き方です。

そしてその正しさが、もう今の自分には合ってない。
それを知らせてくれるのが、「違和感」や「心のザワつき」です。


本当の自分の声を取り戻すために

“それ、だれ目線?”とツッコめた瞬間、
あなたはもう、思考の主導権を自分に戻しています。

それは静かな反撃。
そして、あなたがあなたを取り戻す第一歩です。


おわりに:ツッコミは、自分への信頼のかたち

「もう一歩踏み出せない」
「なぜかモヤモヤする」
「頑張ってるのに、報われない気がする」

そんなとき、いきなり答えを出さなくていい。
ただ、“だれ目線?”とツッコんでみるだけでまずは十分なんです。

自分の声を思い出した瞬間、
人生は、ほんの少し、ラクになる


🎭本日のセルフ・ツッコミの宿題

今日一日、ふと自分の中に出てきた“指示”や“制限”に、「……それ、誰の声?」とツッコんでみてください。他人の声が去ったあと、本当のあなたの声が聞こえてきます。

 

次回予告:

がんばってる“フリ”をしてる自分にツッコんだ日──本気と惰性の境目で、私はようやく整い始めた元女優