キラッキラに生きる Thrive

「私」ベクトルで話す技術〜英語の敬語が教えてくれる、人間関係を壊さない伝え方

英語の敬語をご存知ですか。実は英語にも丁寧な表現があり、その仕組みが日本語でのコミュニケーションにもそのまま応用できます。


Q. 英語の敬語とはどういう仕組みか?

英語の敬語の核心は2つです。ひとつは「ベクトルをSubject(話している論点)に向けること」、もうひとつは「論点の時制をずらして過去形で表現すること」です。


ベクトルの向き・3種類

ベクトルが相手に向いている(最も危険)

「You should…(あなたはこうすべき)」

「You have to…(あなたはこうしなければならない)」

これは境界線を越えやすく、反感を買うリスクがあります。特にNativeには絶対に使ってはいけないフレーズです。

ベクトルが自分(I)に向いている(最も安全)

「I like your ○○.(私はあなたの○○が好きです)」

今すぐ誰でも使えます。ただし使いすぎるとチープに聞こえます。


ベクトルがSubject(論点)に向いている(専門家向け)

「文章表現には2種類あって、1つ目は○○で…」

論点そのものを主役にすることで、個人への批判を避けながら本質的な議論ができます。専門家の方に特におすすめです。


時制をずらす技術

過去形にすることで「単なる感想」になります。

「お話を聞いて、○○されたかったのかなと思いました」

過去形にすることで相手が考える時間を持てるようになります。これが英語でも日本語でも使える、相手を敬う表現テクニックです。


距離を置く間接的表現

「It might be better…(もし○○をしたら、事態は良くなるかもしれない)」

「I think you may want to leave.(早く出発した方が良いよ)」

「I would be appreciated if you would be able to…」

論点から少し距離を置くイメージで間接的に表現することで、角が立たずに本質を伝えられます。


日本語での実践

主語を「私」に変える・情報源を明らかにする・時制を過去形にする。この3つを意識するだけで、明日からのコミュニケーションが変わります。

「○○した方が良い」→「私は○○が良いと思いました」

「なぜ○○しないの?」→「○○について、あなたはどう考えますか?」

言葉の選び方ひとつで、相手の受け取り方は大きく変わります。


最終更新:2026年4月


---

※本記事はYAEKOFUコンテンツを元に作成しています。

Dr.EKO博士
Dr.EKO博士(YAEKOFU)
医師・医学博士。スタンフォード大学でEIを学び、スラトレ®(メンタル思考トレーニング)を創始。エグゼクティブ・医師・リーダーの心身パフォーマンス向上を支援しています。