「先生、お陰様で体の怪我は治りましたが、何か満たされない気持ちがあります」──ある日の診察室で、40代の患者さんがこう言いました。整形外科医・医学博士であるDr.EKO博士が、慢性症状や怪我の“もっと前の段階”でできることについて、自身の臨床経験と「スラトレ®」の哲学からお伝えします。
「無理な適応の結果」として現れる、現代人の不調
私たち人間の脳と身体は、現代の忙しすぎる生活リズム、過剰な情報刺激、終わりのない競争社会に適応しようとし続けています。私が医療の現場で見てきた多くの症状は、この「無理な適応の結果」でした。
日々の忙しさに追われ、他人よりも、より良い生活を追い求める中で、ふと立ち止まり、「本当に大切なことは何か?」と自らに問いかけたことはありませんか。
もし、目の前の出来事の改善だけでは満たされない何かをあなたの身体が感じているのなら──それは、「もう無理をしたくない」「限界かもしれない」というサインを身体が出してくれていると捉えられます。すべての人が身体の声やサインを明確に自覚できるなら、本来、病院はこれほど多く必要なかったはずです。
判断の軸が「思考や感情」だけだと、なぜ苦しくなるのか
私たちは普段、自分の思考や感情を軸にものごとを判断し、選択しています。けれども、もしその原動力が「不安」や「恐れ」「自己否定」など、ネガティブなものであったなら──当然、結果も「ネガティブなもの」になりがちです。
たとえば、「失敗したらどうしよう」という恐れから選ぶ仕事、「一人になりたくない」という不安から続ける関係性、「周囲の期待に応えねば」という義務感から決める進路。これらは、一見すると前向きな選択に見えても、心身の健康を損なう方向へとつながりやすいのです。
ネガティブな感情には、人を突き動かす強いエネルギーがあります。それゆえに、多くの人がその力に突き動かされ、働き、生き、疲れ果てていく。その“慣れの果て”が、不調や怪我、最終的には病院での診察・治療という形で現れます。
私は病院から、この道に来ました
私は医師として、実際に病院で数多くの「結果としての不調や怪我」に向き合ってきました。慢性的な肩こり、原因不明の腰痛、不眠症、説明のつかない体調不良。そして、不注意からの大きな怪我。「普段ならするはずもない怪我なんです」と、患者さんは皆おっしゃいます。
薬や治療は対症療法として必要です。骨折に対する手術もまた、必要な対処です。けれどある時ふと気づいたのです。「もっと前の段階で、心と身体に介入できれば、人はここまで苦しまなくて済むのではないか。怪我さえもしなくて済んだのではないか」と。そして、医学博士の道を選びました。
現在は、手術治療と非手術治療、こころの教室とからだの教室を組み合わせ、病気や怪我が顕在化する“10歩も100歩も手前”の段階を扱う医師×医学博士として活動しています。自らのプライベートクリニックでのみ提供を行っています。
やえこふクリニックとmedicalトレーニング
私は、真の健康を伝える教育の会社を運営し、スラトレ®トレーナーを養成する事業を展開する一方、医療現場としては“保険診療ではない”クリニックで、心と身体の両面から人を整えるためのmedicalトレーニングを提供しています。
日本国内では他に同様の取り組みを存じませんが、欧米では意外にも日常の一部でした。スタンフォード大学で学び得たPM&R(Physical Medicine & Rehabilitation)スポーツ医学の経験が、いまの実践に活きています。
からだの教室
手術治療ができるからこそ、手術にならないように予防できることが分かりました。整形外科医としての知見を活かし、お一人おひとりに合った身体感覚の回復や姿勢の再教育などを通じて、慢性痛や不調と向き合う力を“ご自身でできるよう”トレーニングしていきます。
こころの教室
こころの教室では、お一人おひとりにあった、感情や思考力を取り戻し、慢性的な悩みやネガティブな思考の癖と“ご自身で向き合える”力を養います。私が皆さんのお悩みを解決するのではなく、“ご自身ですべてできるよう”トレーニングして差し上げます。
頑張らなくても自然に整う「心のストレッチ」や「心の筋トレ」を行います。各種ノートを活用することで、他人に頼らずとも自分を癒やせるようになり、クリアな思考で人生設計を立て直せるようになっていきます。
「選び直す力」こそが、人を本来の人生に還す力
内側が美しければ、外側も自動的に美しくなります。それが人間・生き物の真意です。その本質を取り戻すプロセスを、私たちはサポートしています。
思考や感情に翻弄されず、物事の“本質”を見抜く力を養う。内なる直感や静かな声に耳を傾ける習慣を持つ。意識の質を高め、選択の質を変える。他者への依存を手放し、自分の内側から変化を創造する──これは、単なる自己啓発ではありません。「選び直す力」こそが、人を本来の人生に還す力だと、私は医師として、そして一人の人間として確信しています。
そしてこの考え方は、最近の流行に乗ったものではありません。1800年代から一部の医学者・心理学者たちが、誰かの健康や幸せを思い、研究し続けてきた知見の上に立っています。今、私たちはその恩恵を受けているのです。
“より良い人生”を求める私たちの、本当の理由
あなたはなぜ、今の状態から変わりたいと思っていますか。収入を上げる、SNSのフォロワーを増やす、結婚する、子どもを持つ、転職する、独立を考える……。「今の状態よりも幸福になりたい」というのは、すべての人間が持つ自然な欲求です。
けれど、その欲求の奥に潜む“目に見えない原動力”があることに、多くの人は気づいていません。だから、最終形となって病院に来られます。冒頭の患者さんのように、皆さんは病院を受診したかったのではありません。他人である私に治して欲しかったわけでもありません。「自分自身の本当の声を聞いて生きたかった」という願いに、気づきたかっただけなのです。
Dr.EKO博士が、スラトレ®の中でいつも言うセリフがあります。──「寿命を終える5分前に、はじめて人生を総括できるとき、『あのとき、本当は別の選択をしたかった』と後悔しないよう、今を生きていますか」と。私たちは、無意識に“Thrive”を求めているのかもしれません。
ネガティブに翻弄されない生き方は、社会貢献でもある
“ネガティブに翻弄されない生き方”とは、選択の質を変えること。より、自然で、美しく。その結果として、私たちの心と身体の健康状態が高まり、周囲の世界にもポジティブな影響が広がっていきます。
あなたが内側の声に従って生きるようになると、自然と次のような変化が起きます。周囲の人々との関係性が深まる、本当に必要なものだけを選ぶようになる、自然と社会に対する優しさが生まれる、他者の本質的な部分を尊重できるようになる──つまり、内面を整えることは、自分のためだけではなく、まわりへの静かな贈りものにもなるのです。
まとめ:人生は「いつでも選び直せる」
あなたの人生は、誰のものでもありません。思考や感情に支配されず、他人の期待に振り回されず、本来の自分らしく選ぶ人生。それは、いまここからでも始められます。今日この記事を読んでいるあなたは、すでに第一歩を踏み出しています。
自分を信じるための第一歩を、明日ではなく今日から。
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※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
最終更新:2026年4月