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対症的アプローチと根本的アプローチ - 状況に応じた二刀流解決法

この記事のポイント:整形外科医・医学博士のDr.EKOが、ストレスや課題への向き合い方を「対症的アプローチ」と「根本的アプローチ」の2つに整理して解説します。スラトレ®ノートの3番と4番に対応するこの二刀流を、状況に応じて使い分ける視点をお伝えします。

「すぐに楽になりたい」と「本当に変わりたい」の間で

「目の前の問題をすぐに楽にしたい」「でも本当はもっと根本から変えたい」——私たちは、何かに行き詰まると、短期的な対処と長期的な変化の間で揺れることがあります。スライブトレーニング®では、この2つを対立するものとしてではなく、「使い分けるもの」として捉えています。

どちらも欠かせない方法です。大切なのは、自分のいまの状態に合うほうを選び取れること。ここでは、その二刀流の考え方を整理してご紹介します。

二刀流とは——対症的アプローチと根本的アプローチ

どんな課題に向き合うときも、大きく分けて2つの方向性があります。
対症的アプローチは、いま目の前にある不快感や負担を一時的にやわらげる方法。根本的アプローチは、その奥にある原因に丁寧に向き合い、長い目で見て同じ揺れに振り回されにくい状態を目指す方法です。

この2つを上手に使い分けることが、日々を少しでも整える助けになると感じています。

対症的アプローチ:いまを少しだけ楽にする

対症的アプローチは、目の前の感情や負担に対処し、すぐに気持ちを落ち着けたいときに役立ちます。たとえば、緊張したときに深呼吸をする、頭が重いときに無理をせず休む、イライラしたときに好きな音楽でリフレッシュする、ストレスを感じたときに趣味で気分を切り替える——どれも身近な工夫です。

短い時間で気持ちの切り替えにつながる一方で、原因そのものに触れているわけではないため、同じ場面で同じ揺れが繰り返されることもあります。あくまで「次の一歩につなげるための一時的なケア」と位置づけるとよいでしょう。スラトレ®ノートでは3番が、この対症的アプローチに対応しています。

根本的アプローチ:原因に静かに向き合う

一方の根本的アプローチは、課題の本質に目を向け、そこに働きかけていく方法です。ストレスの背景にある人間関係や環境を見直す、生活のリズムを整えていく、繰り返し現れる思考のクセを観察し、扱い方を学んでいく——いずれも時間と労力が必要ですが、同じ場面で同じように揺れにくい自分を育てていくことを目指します。スラトレ®ノートでは4番が対応しており、受講生のみなさまの間では「手術ノート」「オペノート」と呼ばれることもあります。

状況に応じて使い分ける——どちらが上ではない

どちらか一方が優れているわけではありません。急を要するときには、まず対症的アプローチでご自身を守ることを優先してかまいません。心にスペースが生まれてから、根本的アプローチへと少しずつ歩を進めていく——その順番がとても大切です。焦って根本に向き合おうとすると、かえって自分を消耗させてしまうことがあります。

受講生のエピソード(体験談)

40代・介護職のAさんは、肉体的な疲れに加えて職場の精神的な負担が重なり、心身ともに不安定な日々が続いていました。まず取り組んだのは、対症的アプローチとしての気分転換の散歩やリラクゼーション。心が少し整ったところで、スラトレ®で「自分の価値観と環境のギャップ」を丁寧に分析していきました。

その結果、職場でのコミュニケーションの取り方に小さな変化が生まれ、同じ場面で振り回される時間が減っていったと感じておられるそうです(個人の感じ方であり、変化を保証するものではありません)。

Dr.EKO博士からのメッセージ

対症的アプローチは「今のあなたを守るための方法」。根本的アプローチは「未来のあなたを育てるための方法」。どちらも、人生にとって欠かせない要素です。

急いでいるときは、まず対症的アプローチで自分を守ることを優先してください。それで十分です。心に余裕が戻ってきたら、少しずつ根本に目を向けていきましょう。歩むペースは人それぞれ。焦らず、ご自身のリズムを大切にしてください。どんな小さな一歩でも、それは確かにあなたを前に進めます。

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※本記事は情報提供を目的としており、医療行為・心理療法ではありません。個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
最終更新:2026年4月

Dr.EKO博士
Dr.EKO博士(YAEKOFU)
医師・医学博士。スタンフォード大学でEIを学び、スラトレ®(メンタル思考トレーニング)を創始。エグゼクティブ・医師・リーダーの心身パフォーマンス向上を支援しています。